感情に良し悪しなし。全部抱きしめてあげなさい。

感情知性スキル。気持ちに精通していくこと。

でも、こんなことを言う子たちがいます。

「怒りを無視できるようになった。」

「悲しみなど、何も感じないようにできるようになった。」

思春期は多感期。多感期にも関わらず感情を麻痺させるスキルを学んでいます。

また、それができるようになるのを「強さ」と感じる子もいます。

蓋をしても、その蓋の下で、なくなるわけではなく、心にも体にも、そして、自分の成長だけではなく、社交面、色々な面に影響を及ぼします。感情に鈍感になっていく。Emotional Baggageは少しづつ大きくなっていく。

ちょっとした事で怒る子は、ちょっとした事で大喜びをする子。

「そんな小さな事で怒らないの」と言っても、滅多に「そんな小さな事で大喜びしないの」とは言わない。

アンガーマネージメントのクラスに送っても、喜びをマネージするクラスには送らないでしょう。

感情豊かな子に、怒りは抑え、喜びはもっと出しても良いと感じさせて、

その子は自分の感情と上手に付き合っていけるのでしょうか。

感情に良し悪しなし。全部抱きしめてあげなさいと教える。

親がドキっとするような言葉を子供が言っても、子供が書いていても、全部抱きしめてあげる。

親だから言えることもある。

親だからこそ、言えないこともある。

親だから、弱音を吐ける。

親だからこそ、弱音を吐けない。

子供から手を離されるのと、自分から手を離すのは違います。

思春期は手を大きく離して、目は離さない。そして、大きな目でみてあげる時期です。

なにせ理不尽な時期ですから。

振り返りはお祝い。自分を知ることはプライスレス

感情知性スキルを育む上で、一番大切なのは、自分の気持ちやムードに精通すること。

よく、「感情をコントロールができないんです」と子育ての相談でありますが、

大抵の場合は、「怒り」でしょう。例えば、自分の怒りは、プンプン程度なのか、激昂なのか。

ドンと足を踏み鳴らす程度なのか、それともチャブ台をひっくり返したい程度なのか。

また、その間のどのあたりにあるのか。その「感情」がわからなければ、コントロールもできないでしょう。

また、「コントロール」ってどういった事でしょうか。コントロールできないということは、圧倒されていること。

呑まれていること。適切な行動がとれるように気持ちが整っていないことですよね。

親が望んでいること、

「子供にハッピーでいてもらいたい」

「笑顔でいてもらいたい」

よく聞きますが、まず、無理でしょう。

「親にハッピーでいてもらいたい」と子供が言ってきたらどうでしょうか。

子供だって親にハッピーでいてもらいたい。お父さんやお母さんに、常に笑っていてもらいたいでしょう。

できますか?

無理ですよね。

お互いに無理難題を押し付けているより、本当に必要なことをお互いの成長で応援し合うことでしょう。

それは、「Learn how to take care of yourself and exercise 自身の面倒を見られるようになる」

それは、落ち込んでいる時は、自分が元気になれる術を知って、行動をとっていること。

自分の心身ともの健康を築いていく術を知っていること。

そのために、必要な時間、機会を自分で声に出し、得て、自分を後回しにしないこと。

感情知性スキル。気持ちに精通していくこと。

子供たちは感情知性スキルを育んでいる途中。

どれくらい頻繁に、自分と向き合い、対話をしているでしょうか。

子供たちは1日の多くの時間を自分以外のことを学んでいる時間に使っています。

振り返りはお祝い。それは、「自分を知る」ということはプライスレスだから。