2023年のFeelosopher’s Path

Adventure continues…冒険は続きます

「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。
(If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.)- アイザック・ニュートン

私たちFPコミュニティーはこれまでの10年間で、生徒たちや保護者そして家族で雪山登山をしたり、極寒のキャンプ地へ冒険に出たり、屋久島縦走やしなまみ海道でアウトドアEDUCATIONを開催したり、アメリカサマーキャンプに参加したり、中山道や東海道を野宿しながら500km近くも歩いたり、槍ヶ岳、奥穂高やジャンダルを目指してきました。ですが、これはFP設立1年目からできた訳ではありません。

毎年段々と大きな冒険にチャレンジできるようになったのは、FP設立1年目から縁でつながり一緒に活動してくださった保護者や生徒たちと一緒に、安心と安全なコミュニティーを築きながらひたすらに「快適ゾーンの外へ」出ることを目指してきたからです。

この夏、エリンと一緒にFP10年という頂きに立ったその先には沢山の頂が見えてきました。

「叡智をつなげる」

冒険と同様に、私も1年目から教育のことがわかっている訳ではありませんでした。

長年教育を先導してきた教育者たちが私と時間を共にしてくれることで、私に叡智をつないでくださいました。

公私に渡り「教育哲学・人生価値観の共有」をしてくださいました。

私たちはこれまで先人の肩に乗らせてもらいました。これからの11年目からは、私たちが先人になること。多くの人たちに私たちの肩に乗ってもらうことです。

それは「誇れる冒険教育でコミュニティーと共に成長していく素晴らしさを魅せること」です。コミュニティーを通して、共に成長していく素晴らしさを魅せることです。そして、成長の機会を通して、子育てをより豊かにしていくことです。

この先、僕らの肩に乗っていくのは、決してFPの保護者や生徒たちだけではなく、これから子育てをしていく世代、枠の外の教育を必要としているご家族や教育者たちです。子育ては唯一無二なので、そっくりそのまま参考にはならないでしょう。でも、力強く進んでいる私たちの姿は「大きなインスピレーション」になります。

FPは「The whole family approach – 家族全員アプローチ」

世界には色々な教育がありますが、一番大切なのは、常に「未来を築いていく子供たちが心身ともに健全に成長しているか」です。

そして、もうひとつ大切なのは「子育てをしている私たちの心身ともに健康でいるか」です。

The whole child approachとは、 子供のアカデミックな面だけではなく、心身ともの健康を含め、社交面、感情面、身体的面での成長、そして、その子の健全な成長にとって何が必要かを継続して見極めていくアプローチです。これは、短期的なものではなく、長期的な関わり合いを必要とするアプローチです。

FPコミュニティーでは、その枠を広げたThe whole family approach 家族全員の心身ともの健康を含め、社交面、感情面、身体的面での成長を大切にするアプローチです。家族みんなで健全に成長していくアプローチです。

FPは「豊かな子育て」を次世代に魅せていく

この夏に感じたことがありました。それは「残念ながら、昔ほど日本は海外から興味を持たれていない」ということです。昔は海外を旅していると、旅先の知らない人たちから「日本は一度は訪れたい国なんだ。でも、物価が高いと聞くから」と言われたり、「今、日本での最先端の技術は何か?」と聞かれたりしていました。また、過去には日本の幼児教育などが注目され、わざわざ視察に訪れていた国々もありました。

日本に住んでいると、日本国内だけで注目されているものばかりを目にするし耳にします。でも、世界レベルでみた時に、日本は昔ほど世界から注目されていないように感じます。

Made in Japan(日本製品)を誇れるという僕らの世代から、次世代の子供たちには、Raised in Japan (日本育ち)日本で育ったことが誇れるようになってもらいたいです。

これから世界が魅了するのは国の子育て制度・サポートや、学校教育ではなく、「日本の親の子育て」です。国の制度や学校が不満足でも、最高な子育てをするには日本は豊かなリソースで溢れています。

比較的安全な環境である
便利な交通がある
豊かな自然に囲まれている
出会い・縁を大切にする人たちがいる
たくさんの施設や機会がある
歴史がある

まだまだあります。

世界が羨むほどの子育て環境があっても、それができない場合、その課題は私たちにあります。どこに目を向けるているかです。あるものに対して当たり前になっているかもしれません。もし、私たちが「日本にないものばかり」に目を向けず、あるものに目を向けて十分に活用したとしたら、世界が羨むほどの子育てが日本でできることでしょう。

世界から「日本はこんなに素敵な子育てができるんだ!」
世界から「日本人の親は羨ましい!こんな素敵な環境で子育てができるんだ!」
世界で子供たちは誇りを持って「自分の魅力をお裾分け」することでしょう。

子育て、学校の課題に対して、コミュニティーという形で子育てをより豊かにしていくFPの在り方は大きな社会貢献になります。

これまでの10年間のFPコミュニティーの経験を基に、これからは僕らが「巨人の肩」になること目指します。

「Expeditionary learning 冒険教育」

例えば、以前私がいたアメリカの中学校では、パッションプロジェクトは毎年中身を改善し、数年かけて磨いていきました。そのプロセスで最初のパッションプロジェクトの中身と、最後のパッションプロジェクトの中身は大きく変わっていきました。生徒たちの経験、学びをより豊かにしていけるように、私たちは会議を重ねていきました。

「Expeditionary learning 冒険教育」保護者ミーティングではFPエンリッチメント24を活用しながら、冒険教育のカリキュラムを磨いていきたいと思います。

皆さんにはカリキュラム制作を学んでいただきたいと思います。皆さんの知識、経験、見識、見方、スキル、価値観などで一緒にカリキュラム制作がより良いものになります。保護者ミーティングは冒険教育の戦略会議にしていきます!

この冒険教育のカリキュラムは引き継がれて、より磨かれていくものとなるでしょう。真っ白なキャンパスが意味するものは、Space for Growth to Space for mistakes. 成長の余白と失敗の余白です。

2023年に開始した冒険教育カリキュラムを毎年磨いていきながら、価値あるものにしていきます。

「Show your family color – 家族の色を出していこう!」

FPのご家族は本当に素敵なご家族ばかりです!もっと家族色を出していい!家族の特色。Family Color!

流れに逆らってでも、子供のニーズを見極め、「ウチの方針なので」が良いでしょう。決めた方向に思いっきり猛突進しても良いと思います。大胆に!

その時に、一緒に育んでいけるものがボイスです。ボイスは(信念や信条)です。自分にとって譲れない根幹となるものです。子供たちはこのボイスを育んでいる真っ最中です。

大人になった私たちは人生に関しての信念や信条はあります。しかし、子育てや教育に関しての信念や信条は、子供たち同様に育んでいる真っ最中です。

あまり周りのノイズ(世論、他者の意見)に耳を傾け続けると、そのボイスというのは、聞こえなくなっていきます。

決断や、行動なども、自分のボイス(信念や信条)からくるものではなく、ノイズからくるものになることでしょう。

例えば、目の前の子供のニーズを見るより、周りの雰囲気に惑わされている子育てになっていないでしょうか。

「子供の好きを応援」して、その結果、子供の「快適ゾーンを狭めていくこと」につながっていませんか?

「子供たちは成功体験の積み重ねが必要」といわれて、その結果、できることやできそうなことばかりに手をあげ、自分ができそうにもないことには萎縮していないでしょうか。

「褒めて伸ばしてあげる」ために、まわりから凄いといわれて、凄いといわれないことには手があがらないようになっていませんか。本当であれば、「自分自身を褒めて伸ばす」が良いですよね。

「自主性を育む、主体性を育む」と言いますが、それは、「子供が自分で決めること」で育まれていくのでしょうか。

「それが良いと聞いたことがあるので」「それが良いと読んだことがあるので」というような一般的に言われている「それ」が世の中の雰囲気であり、それより、目の前にいる子をみて「家族でそう決めたので」が良いでしょう。

FPの家族の色は鮮やかで、まったく異なるもの。

相違を認め合い、関わることをでシナジーを生むことができます。

1家族ではできないことでも2家族、3家族集まっていくと、想像もしていなかった素晴らしいエネルギーを作ることができます。シナジーは魅力の相互作用で生まれていきます。

家族色をさらけ出すこと。見せ合うこと。FPのご家族、みなさん鮮やかです!これまでFPで大切にしてきたものは、これからも大切にしていきます。そして、これから目指すものは次世代の子育てと教育を築いていくものです。

「Awakening Excellence. – 素晴らしさの目覚め」

5つのSELF を育んでいくこと。

① Self-Discovery 既知と未知の自分を発見、成長過程中!
② Self-Acceptance 自分を受け入れる、「自分が思う良いところも課題もひっくるめて自分ってイイナ!」
③ Self-Awareness 自分の言動を認識し、どう周りに影響を及ぼすか知ること
④ Self-Care 心身ともの健康を作る
⑤ Self-Advocate サポートもチャレンジも自身で必要性を訴え、手に入れていくこと!

全てSelfがついて「自分」ですが、実は、どれも自分一人で育んでいくことはできません。どれも仲間達、コミュニティーが必要なものです。
そして、自分を含めた「みんな」の中で、Social-Emotional Skills(自他共に関わっていくスキル)を育んでいくことができます。

自分との付き合い方が下手な場合、周りとの付き合い方、関わり合い方も下手です。しかし、Social-Emotional Skillsに磨きをかけると、自分をよく理解し、相手を理解し、関わり合うアプローチがとれるスキルです。

このSocial-Emotional Skillsは、思春期などの「自分探し真っ只中」の期間こそが大きく育んでいけるチャンスの時です。自分に精通し、そして、他者との関わり合いを通して、人生を歩んでいく。この過程で得た価値観は、子供たちを作っていくかけがえのないものです。

この価値観こそが彼らの魅力を引き出すためのものであり、背中を押し続けていくものです。自分たちに高い期待を抱いて、大胆にいきましょう!

FPのビジョン:Mindful Change-Makers for the Next Generation. – 思いやりのある次世代のための変革者になる

これからもFPのコミュニティーが、生徒たちが、家族が、多くの人たちのインスピレーションに!

今瀬博
Erin Stallings

これからのギフティッドの子育て

日本のギフティッド教育に関しては次の10年間は迷走期でしょう。

その迷走期、周りが右往左往したり、立ち止まっている中で、あなたはどういった行動を選択しますか。

ギフティッドにとってこの教育ラベルはずっと必要なものではありません。

雰囲気は霧のようなもの、子育てを見極める時に「最適なもの」が見えなくなる。

雰囲気で子育てをしているのであれば、子供に最適な機会は提供できないでしょう。

「そうやって周りもやっているので」「ギフティッドの子供たちにはそれが良いって聞いたんで」など、目の前にいる子のニーズを見極めるのではなく、周りの雰囲気での子育てをしていないだろうか。

ギフティッドの気質や特徴で似ているところがあったとしても、目の前にいるみなさんの子供は唯一無二であること。

Mutual Respect(相互の尊敬)があって初めて彼らとの教育が始まる。

1人の生徒のAwakening Excellenceに必要不可欠な要素

ここでリストしているものは、オプションではないです。ギフティッドの子育てに必要不可欠なものです。

心身ともに安心できる安全な環境

心身ともの健康をつくるウェルネス

成長過程中という状態の3年間

一番複雑になる思春期に、快適ゾーンの外にでていく機会

友達、親友ではない仲間たち

メンターとの関わり合い

内省的知能を育む取り組み

Authenticなアカデミックチャレンジ

彼らの根幹を築く感情知性教育

彼らの最適な学び方を学メタ認知教育

彼らの信条や信念を育むキャラクター教育

ソーシャルエモーショナルスキルを育む機会

生徒たちの成長を願うのではなく、大人たちが成長を魅せること

まだまだたくさんあります。

それでもあなた一人、家族だけで子育てをしますか?

「人生の素晴らしいことは快適ゾーンの外で起きている」

この概念。みなさんは聞いたことがあるでしょう。モットーにしている人たちもいるでしょう。

でも、それを自分の信条や信念の一部になっている人はどれくらいいるでしょうか。

それは、一緒に苦労や喜びが満載の成長を共にした仲間たち、先輩、後輩がいなくても、

そこで経験した自分のモノにした価値観、信念や信条、ボイスが彼らの背中を押し続けます。

その本人が本人を押し出し続ける価値観を一緒に経験することが全てです。

概念を価値観と作り変え、自分を作るものとする。

頭でっかちの子ではなく、信念や信条、自分にとってかけがえのない価値観を持つ子に育てる。

SELF-ADVOCATEができるように育てる

自分の成長に必要なサポートとチャレンジを声を大にしていえる。

親が一番の頑張りどきでしょう。色々な情報の中、色々なノイズに惑わされることなく、

目の前にいる子のニーズを見極めなくてはなりません。

なので、何かギフティッド教育を提供されるのを「待つ」のであれば、あなたの子育ては後手後手となることでしょう。

また、ギフティッド教育と称し、あなたの子供が受けられたものが、まったく自分の子のニーズを満たすものではなかったら、その後はどうしますか?

既存の物にラベルを張り替えて提供されただけのものかもしれません。

いわゆる一般的な子育てが通用しない。

「え?だってまだ、ウチの子は5歳だから、まだ大丈夫なのでは?」と思うかもしれませんが、

しかし、その5歳児は必要な教育が必要な時期にあるということです。必要とする経験があります。

チャレンジする必要があるから「見極める」

なので、年齢は関係ありません。

当たり前の話ですが、もう一度。

誰でも、どの教育機関でもギフティッドを「対象」にできます。

でも、ギフティッドにとって最適な「教育」ができるわけではありません。

「ギフティッドの子供たちにギフティッド教育が必要」というのは半分当たっていて、半分はずれです。確かにギフティッド教育が必要かもしれませんが、必要なのは、その生徒の成長にとって必要な教育、成長においての安全な環境が必要ということです。アメリカにおいてのギフティッド教育・ギフティッドプログラムもピンキリです。質の良いものもあれば、悪いのもあります。当然のことです。

なので、その「ギフティッド」という教育ラベルに騙されないということ。ラベルにこだわらないこと。こだわるのは、自分の子供にとってベストな成長の環境、成長に必要な機会、それを一緒にしている人たちです。

保護者は、才能や能力でのマウントの取り合い、IQスコアでのマウントの取り合いをしていないでしょうか。また、悩みの共有だけで終わっていないでしょうか。ギフティッドを「理解するだけ」「理解してもらうだけ」で終わっていないでしょうか。理解するのは、あくまでも、彼らをチャレンジするためです。挑戦するためです。もし、「理解してもらいたい」という気持ちがあるのであれば、あなたが求めているものは、もしかしたら、Accomodation特別配慮かもしれません。 

彼らが必要なのは、挑戦、そして、その挑戦をしていくのに必要なCoping Mechanism(対応するメカニズム)でしょう。

そして、あなたにとってWELLNESS(心身ともの健康)は必要不可欠なもの。

どうやって心身ともの健康を作りながら、子育てをしていますか。

ギフティッドの子供たちは、必要な時期に必要なことを経験したら、その教育ラベルは剥がれます。

親はその経験を提供しないのであれば、そもそもこの教育ラベルをつけるべきではありません。

後はどんな道でも歩んでいけばいい。その時には、彼らは自分をの魅力を世界に魅せるためにSelf-Advocateができていることでしょう。たくさんの人たちを関わりあいながら、自分のミッションを達成するために必要な機会やサポートを声に出しているでしょう。

周りのノイズを聞かず 自分のボイス(信条や信念)に耳を傾ける。

ギフティッドの子育てに必要なのは、あなたのボイス(信条や信念)です。