ペアレンティング#1

ペアレンティングは「子育て」じゃない。「親としての在り方」。

息子が四国でお遍路を再開している。

この夏にお遍路を歩き始めました。逆打ちという88番から周り始めました。

香川や愛媛のお寺はほぼ訪れたようで、今回は順打ちで1番から周り始め、現在は19番目くらいまできているようです。今回はなるべく野宿でまわるようです。

テントはある。ジェットボイルもある。寝袋もある。

私の時代の野宿は寒さしのぎはホッカイロと自販機のコーンポタージュだった。ダンボールをマット代わりにして、厚手の布団のような寝袋。

「かわいい子供には旅をさせよ。」 これはやっぱり子供のためではなく、親のための言葉であろう。

子供を大きく手を離す必要がある。子供は親元ではできない経験があり、親も手を離してみて感じられることがある。

子供を大きく手を離し、家から送り出し、家に帰ってきたら、大きな手で背中を叩いて讃えてあげる。

子供から手を離されるのと、自分から手を離すのは違います。

「思春期は手を大きく離して、目は離さない。でも、大きな目でみてあげる時期です。なにせ理不尽な時期に彼らはいますから。」

そんな自分で書いた言葉を読みながら、2025年の息子との関わり合いを考えています。

感情に良し悪しなし。全部抱きしめてあげなさい。

感情知性スキル。気持ちに精通していくこと。

でも、こんなことを言う子たちがいます。

「怒りを無視できるようになった。」

「悲しみなど、何も感じないようにできるようになった。」

思春期は多感期。多感期にも関わらず感情を麻痺させるスキルを学んでいます。

また、それができるようになるのを「強さ」と感じる子もいます。

蓋をしても、その蓋の下で、なくなるわけではなく、心にも体にも、そして、自分の成長だけではなく、社交面、色々な面に影響を及ぼします。感情に鈍感になっていく。Emotional Baggageは少しづつ大きくなっていく。

ちょっとした事で怒る子は、ちょっとした事で大喜びをする子。

「そんな小さな事で怒らないの」と言っても、滅多に「そんな小さな事で大喜びしないの」とは言わない。

アンガーマネージメントのクラスに送っても、喜びをマネージするクラスには送らないでしょう。

感情豊かな子に、怒りは抑え、喜びはもっと出しても良いと感じさせて、

その子は自分の感情と上手に付き合っていけるのでしょうか。

感情に良し悪しなし。全部抱きしめてあげなさいと教える。

親がドキっとするような言葉を子供が言っても、子供が書いていても、全部抱きしめてあげる。

親だから言えることもある。

親だからこそ、言えないこともある。

親だから、弱音を吐ける。

親だからこそ、弱音を吐けない。

子供から手を離されるのと、自分から手を離すのは違います。

思春期は手を大きく離して、目は離さない。そして、大きな目でみてあげる時期です。

なにせ理不尽な時期ですから。

振り返りはお祝い。自分を知ることはプライスレス

感情知性スキルを育む上で、一番大切なのは、自分の気持ちやムードに精通すること。

よく、「感情をコントロールができないんです」と子育ての相談でありますが、

大抵の場合は、「怒り」でしょう。例えば、自分の怒りは、プンプン程度なのか、激昂なのか。

ドンと足を踏み鳴らす程度なのか、それともチャブ台をひっくり返したい程度なのか。

また、その間のどのあたりにあるのか。その「感情」がわからなければ、コントロールもできないでしょう。

また、「コントロール」ってどういった事でしょうか。コントロールできないということは、圧倒されていること。

呑まれていること。適切な行動がとれるように気持ちが整っていないことですよね。

親が望んでいること、

「子供にハッピーでいてもらいたい」

「笑顔でいてもらいたい」

よく聞きますが、まず、無理でしょう。

「親にハッピーでいてもらいたい」と子供が言ってきたらどうでしょうか。

子供だって親にハッピーでいてもらいたい。お父さんやお母さんに、常に笑っていてもらいたいでしょう。

できますか?

無理ですよね。

お互いに無理難題を押し付けているより、本当に必要なことをお互いの成長で応援し合うことでしょう。

それは、「Learn how to take care of yourself and exercise 自身の面倒を見られるようになる」

それは、落ち込んでいる時は、自分が元気になれる術を知って、行動をとっていること。

自分の心身ともの健康を築いていく術を知っていること。

そのために、必要な時間、機会を自分で声に出し、得て、自分を後回しにしないこと。

感情知性スキル。気持ちに精通していくこと。

子供たちは感情知性スキルを育んでいる途中。

どれくらい頻繁に、自分と向き合い、対話をしているでしょうか。

子供たちは1日の多くの時間を自分以外のことを学んでいる時間に使っています。

振り返りはお祝い。それは、「自分を知る」ということはプライスレスだから。

「わざわざ」には冒険心が詰まっている

小さい子供たち、目の前に水たまりがあったら、「わざわざ」そこをビシャビシャ歩いていくでしょう。また、その水を飲んでいるかもしれません。チアはマンホールに溜まる水を飲んでいました。

先日のアドベンチャーでも霜柱を見つけた生徒は、わざわざそこを歩いていました。もちろん、靴は泥だけらけになります。

「わざわざそんな所通らなくても」

田んぼに氷が張っていたら、そこを歩いてみたい。

歩いて割られていない場所があれば、そこまで行って歩いて割りたい。

届かない場所であれば、石を投げて、氷を割りたい。

「わざわざそんな時期に行かなくても」

「わざわざそんなやり方でなくても」

親からみて、それより安全な時期があるのを知っている。

親からみて、それより、スマートなやり方があるのを知っている。

でも、

「その時期だから行ってみたい」

「そのやり方でやってみたい」

「わざわざ」にはたくさんの冒険心が詰まっています。

大変になるから、余計にその大変さでやってみたい。

「わざわざ…しなくても」と思ったら、きっと親の冒険心が薄まってしまっているかもしれません。

「わざわざ…しなくても」と言って他のより安全な提案を子供に言い出したら、親の快適ゾーンが狭まっているかもしれません。

私たちは、水溜まりがあったらわざわざそこを歩くでしょうか。

私たちは、寄り道をして、田んぼの氷を割るでしょうか。

したって良いのです!

子供たちはそもそも冒険心が満載です。子供たちの冒険心はプライスレス。奪うより、応援していきましょう。

大切なのは、より大きな冒険に子供たちが出られるように経験を積んでいるのであれば、より大きな冒険に出せるように親も成長していくこと。

GET – Gifted Education to Thrive ギフティッド教育の勉強会

GET – Gifted Education to Thrive の勉強会を開催します。

ギフティッドの子育てに必要な教育を学ぶ保護者・教育者向けの勉強会です。親がギフティッド教育を学び、必要不可欠な子育てのアプローチを学んでいきましょう。

日程:

①10月29日(日)@ スクエア荏原in 品川
第4小会議室 東京都品川区荏原4丁目5−28

②11月11日(土)@ スクエア荏原in 品川
第4小会議室 東京都品川区荏原4丁目5−28

対象者:保護者・教育関係者
時間:各回 9:30 – 16:00
費用:各回 5,000円
人数:各回 15名(定員に達し次第、締め切りとなります)
お申し込み:office@fpjapan.org FP事務局まで

日本のギフティッド教育に関しては次の10年間は迷走期でしょう。その迷走期、周りが右往左往したり、立ち止まっている中で、あなたはどういった行動を選択しますか。ギフティッドの子供たちにとってこの「教育ラベル」は必ずしも必要なものではありません。雰囲気は霧のようなもの、子育てを見極める時に「最適なもの」が見えなくなる。雰囲気で子育てをしているのであれば、子供に最適な機会は提供できないでしょう。「そうやって周りもやっているので」「ギフティッドの子供たちにはそれが良いって聞いたんで」など、目の前にいる子のニーズを見極めるのではなく、周りの雰囲気での子育てをしていないでしょうか。ギフティッドの気質や特徴で似ているところがあったとしても、目の前にいるみなさんの子供は唯一無二です。

当たり前の話ですが、誰でも、どの教育機関でもギフティッドを「対象」にできます。でも、ギフティッドにとって最適な「教育」ができるわけではありません。「ギフティッドの子供たちにギフティッド教育が必要」というのは半分当たっていて、半分はずれです。確かにギフティッド教育が必要かもしれませんが、必要なのは、その生徒の成長にとって必要な教育、成長においての安全な環境が必要ということです。例えば、アメリカにおいてのギフティッド教育・ギフティッドプログラムもピンキリです。質の良いものもあれば、悪いのもあります。当然のことです。なので、その「ギフティッド」という教育ラベルに騙されないということ。ギフティッドのラベルにこだわらないこと。こだわるのは、自分の子供にとってベストな成長の環境、成長に必要な機会、そして、機会を共にしている人たちです。

ここでリストしているものは、オプションではないです。ギフティッドの子育てに必要不可欠なものです。

  • 心身ともに安心できる安全な環境
  • 心身ともの健康をつくるウェルネス
  • 成長過程中という状態の3年間
  • 複雑になる思春期に、快適ゾーンの外にでていく機会
  • 友達、親友ではない仲間たち
  • メンターとの関わり合い
  • 内省的知能を育む取り組み
  • Authenticなアカデミックチャレンジ
  • 彼らの根幹を築く感情知性教育
  • 彼らの最適な学び方を学メタ認知教育
  • 彼らの信条や信念を育むキャラクター教育
  • ソーシャルエモーショナルスキルを育む機会
  • 生徒たちの成長を願うのではなく、大人たちが成長を魅せること
    まだまだたくさんあります。

「人生の素晴らしいことは快適ゾーンの外で起きている」この概念をみなさんは聞いたことがあるでしょう。モットーにしている人たちもいるでしょう。でも、それを自分の信条や信念の一部になっている人はどれくらいいるでしょうか。それは、一緒に苦労や喜びが満載の成長を共にした仲間たち、先輩、後輩がいなくても、そこで経験した自分のモノにした価値観、信念や信条、ボイスが彼らの背中を押し続けます。その本人が本人を押し出し続ける価値観を一緒に経験することが全てです。概念を価値観へと作り変え、自分の根幹になるものとします。頭でっかちの子ではなく、信念や信条、自分にとってかけがえのない価値観を持つ子に育てましょう。

色々な情報の中、色々なノイズに惑わされることなく、目の前にいる子のニーズを見極めなくてはなりません。なので、何かギフティッド教育を提供されるのを「待つ」のであれば、あなたの子育ては後手後手となることでしょう。また、ギフティッド教育と称し、あなたの子供が受けられたものが、まったく自分の子のニーズを満たすものではなかったら、その後はどうしますか?単に、既存の物にラベルを張り替えて提供されただけのものかもしれません。

ギフティッドの子供たちは、必要な時期に必要なことを経験したら、その教育ラベルは剥がれます。親はその経験を提供しないのであれば、そもそもこの教育ラベルをつけるべきではありません。後はどんな道でも歩んでいけばいい。その時には、彼らは自分をの魅力を世界に魅せるためにSelf-Advocateができていることでしょう。たくさんの人たちを関わりあいながら、自分のミッションを達成するために必要な機会やサポートを声に出しているでしょう。

周りのノイズを聞かず 自分のボイス(信条や信念)に耳を傾ける。
ギフティッドの子育てに必要なのは、あなたのボイス(信条や信念)です。GET – Gifted Education to Thriveを通して、みなさんの子育てがより豊かにしていきましょう。

講師:
NPO法人Feelosopher’s Path Japan代表
今瀬博

Feelosopher’s Path Japan
http://www.fpjapan.org

Feelosopher’s Path USA
http://www.feelosopherspath.org

http://www.hirosopher.jp
https://hirosopher.jp/自己紹介/

2023年のFeelosopher’s Path

Adventure continues…冒険は続きます

「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。
(If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.)- アイザック・ニュートン

私たちFPコミュニティーはこれまでの10年間で、生徒たちや保護者そして家族で雪山登山をしたり、極寒のキャンプ地へ冒険に出たり、屋久島縦走やしなまみ海道でアウトドアEDUCATIONを開催したり、アメリカサマーキャンプに参加したり、中山道や東海道を野宿しながら500km近くも歩いたり、槍ヶ岳、奥穂高やジャンダルを目指してきました。ですが、これはFP設立1年目からできた訳ではありません。

毎年段々と大きな冒険にチャレンジできるようになったのは、FP設立1年目から縁でつながり一緒に活動してくださった保護者や生徒たちと一緒に、安心と安全なコミュニティーを築きながらひたすらに「快適ゾーンの外へ」出ることを目指してきたからです。

この夏、エリンと一緒にFP10年という頂きに立ったその先には沢山の頂が見えてきました。

「叡智をつなげる」

冒険と同様に、私も1年目から教育のことがわかっている訳ではありませんでした。

長年教育を先導してきた教育者たちが私と時間を共にしてくれることで、私に叡智をつないでくださいました。

公私に渡り「教育哲学・人生価値観の共有」をしてくださいました。

私たちはこれまで先人の肩に乗らせてもらいました。これからの11年目からは、私たちが先人になること。多くの人たちに私たちの肩に乗ってもらうことです。

それは「誇れる冒険教育でコミュニティーと共に成長していく素晴らしさを魅せること」です。コミュニティーを通して、共に成長していく素晴らしさを魅せることです。そして、成長の機会を通して、子育てをより豊かにしていくことです。

この先、僕らの肩に乗っていくのは、決してFPの保護者や生徒たちだけではなく、これから子育てをしていく世代、枠の外の教育を必要としているご家族や教育者たちです。子育ては唯一無二なので、そっくりそのまま参考にはならないでしょう。でも、力強く進んでいる私たちの姿は「大きなインスピレーション」になります。

FPは「The whole family approach – 家族全員アプローチ」

世界には色々な教育がありますが、一番大切なのは、常に「未来を築いていく子供たちが心身ともに健全に成長しているか」です。

そして、もうひとつ大切なのは「子育てをしている私たちの心身ともに健康でいるか」です。

The whole child approachとは、 子供のアカデミックな面だけではなく、心身ともの健康を含め、社交面、感情面、身体的面での成長、そして、その子の健全な成長にとって何が必要かを継続して見極めていくアプローチです。これは、短期的なものではなく、長期的な関わり合いを必要とするアプローチです。

FPコミュニティーでは、その枠を広げたThe whole family approach 家族全員の心身ともの健康を含め、社交面、感情面、身体的面での成長を大切にするアプローチです。家族みんなで健全に成長していくアプローチです。

FPは「豊かな子育て」を次世代に魅せていく

この夏に感じたことがありました。それは「残念ながら、昔ほど日本は海外から興味を持たれていない」ということです。昔は海外を旅していると、旅先の知らない人たちから「日本は一度は訪れたい国なんだ。でも、物価が高いと聞くから」と言われたり、「今、日本での最先端の技術は何か?」と聞かれたりしていました。また、過去には日本の幼児教育などが注目され、わざわざ視察に訪れていた国々もありました。

日本に住んでいると、日本国内だけで注目されているものばかりを目にするし耳にします。でも、世界レベルでみた時に、日本は昔ほど世界から注目されていないように感じます。

Made in Japan(日本製品)を誇れるという僕らの世代から、次世代の子供たちには、Raised in Japan (日本育ち)日本で育ったことが誇れるようになってもらいたいです。

これから世界が魅了するのは国の子育て制度・サポートや、学校教育ではなく、「日本の親の子育て」です。国の制度や学校が不満足でも、最高な子育てをするには日本は豊かなリソースで溢れています。

比較的安全な環境である
便利な交通がある
豊かな自然に囲まれている
出会い・縁を大切にする人たちがいる
たくさんの施設や機会がある
歴史がある

まだまだあります。

世界が羨むほどの子育て環境があっても、それができない場合、その課題は私たちにあります。どこに目を向けるているかです。あるものに対して当たり前になっているかもしれません。もし、私たちが「日本にないものばかり」に目を向けず、あるものに目を向けて十分に活用したとしたら、世界が羨むほどの子育てが日本でできることでしょう。

世界から「日本はこんなに素敵な子育てができるんだ!」
世界から「日本人の親は羨ましい!こんな素敵な環境で子育てができるんだ!」
世界で子供たちは誇りを持って「自分の魅力をお裾分け」することでしょう。

子育て、学校の課題に対して、コミュニティーという形で子育てをより豊かにしていくFPの在り方は大きな社会貢献になります。

これまでの10年間のFPコミュニティーの経験を基に、これからは僕らが「巨人の肩」になること目指します。

「Expeditionary learning 冒険教育」

例えば、以前私がいたアメリカの中学校では、パッションプロジェクトは毎年中身を改善し、数年かけて磨いていきました。そのプロセスで最初のパッションプロジェクトの中身と、最後のパッションプロジェクトの中身は大きく変わっていきました。生徒たちの経験、学びをより豊かにしていけるように、私たちは会議を重ねていきました。

「Expeditionary learning 冒険教育」保護者ミーティングではFPエンリッチメント24を活用しながら、冒険教育のカリキュラムを磨いていきたいと思います。

皆さんにはカリキュラム制作を学んでいただきたいと思います。皆さんの知識、経験、見識、見方、スキル、価値観などで一緒にカリキュラム制作がより良いものになります。保護者ミーティングは冒険教育の戦略会議にしていきます!

この冒険教育のカリキュラムは引き継がれて、より磨かれていくものとなるでしょう。真っ白なキャンパスが意味するものは、Space for Growth to Space for mistakes. 成長の余白と失敗の余白です。

2023年に開始した冒険教育カリキュラムを毎年磨いていきながら、価値あるものにしていきます。

「Show your family color – 家族の色を出していこう!」

FPのご家族は本当に素敵なご家族ばかりです!もっと家族色を出していい!家族の特色。Family Color!

流れに逆らってでも、子供のニーズを見極め、「ウチの方針なので」が良いでしょう。決めた方向に思いっきり猛突進しても良いと思います。大胆に!

その時に、一緒に育んでいけるものがボイスです。ボイスは(信念や信条)です。自分にとって譲れない根幹となるものです。子供たちはこのボイスを育んでいる真っ最中です。

大人になった私たちは人生に関しての信念や信条はあります。しかし、子育てや教育に関しての信念や信条は、子供たち同様に育んでいる真っ最中です。

あまり周りのノイズ(世論、他者の意見)に耳を傾け続けると、そのボイスというのは、聞こえなくなっていきます。

決断や、行動なども、自分のボイス(信念や信条)からくるものではなく、ノイズからくるものになることでしょう。

例えば、目の前の子供のニーズを見るより、周りの雰囲気に惑わされている子育てになっていないでしょうか。

「子供の好きを応援」して、その結果、子供の「快適ゾーンを狭めていくこと」につながっていませんか?

「子供たちは成功体験の積み重ねが必要」といわれて、その結果、できることやできそうなことばかりに手をあげ、自分ができそうにもないことには萎縮していないでしょうか。

「褒めて伸ばしてあげる」ために、まわりから凄いといわれて、凄いといわれないことには手があがらないようになっていませんか。本当であれば、「自分自身を褒めて伸ばす」が良いですよね。

「自主性を育む、主体性を育む」と言いますが、それは、「子供が自分で決めること」で育まれていくのでしょうか。

「それが良いと聞いたことがあるので」「それが良いと読んだことがあるので」というような一般的に言われている「それ」が世の中の雰囲気であり、それより、目の前にいる子をみて「家族でそう決めたので」が良いでしょう。

FPの家族の色は鮮やかで、まったく異なるもの。

相違を認め合い、関わることをでシナジーを生むことができます。

1家族ではできないことでも2家族、3家族集まっていくと、想像もしていなかった素晴らしいエネルギーを作ることができます。シナジーは魅力の相互作用で生まれていきます。

家族色をさらけ出すこと。見せ合うこと。FPのご家族、みなさん鮮やかです!これまでFPで大切にしてきたものは、これからも大切にしていきます。そして、これから目指すものは次世代の子育てと教育を築いていくものです。

「Awakening Excellence. – 素晴らしさの目覚め」

5つのSELF を育んでいくこと。

① Self-Discovery 既知と未知の自分を発見、成長過程中!
② Self-Acceptance 自分を受け入れる、「自分が思う良いところも課題もひっくるめて自分ってイイナ!」
③ Self-Awareness 自分の言動を認識し、どう周りに影響を及ぼすか知ること
④ Self-Care 心身ともの健康を作る
⑤ Self-Advocate サポートもチャレンジも自身で必要性を訴え、手に入れていくこと!

全てSelfがついて「自分」ですが、実は、どれも自分一人で育んでいくことはできません。どれも仲間達、コミュニティーが必要なものです。
そして、自分を含めた「みんな」の中で、Social-Emotional Skills(自他共に関わっていくスキル)を育んでいくことができます。

自分との付き合い方が下手な場合、周りとの付き合い方、関わり合い方も下手です。しかし、Social-Emotional Skillsに磨きをかけると、自分をよく理解し、相手を理解し、関わり合うアプローチがとれるスキルです。

このSocial-Emotional Skillsは、思春期などの「自分探し真っ只中」の期間こそが大きく育んでいけるチャンスの時です。自分に精通し、そして、他者との関わり合いを通して、人生を歩んでいく。この過程で得た価値観は、子供たちを作っていくかけがえのないものです。

この価値観こそが彼らの魅力を引き出すためのものであり、背中を押し続けていくものです。自分たちに高い期待を抱いて、大胆にいきましょう!

FPのビジョン:Mindful Change-Makers for the Next Generation. – 思いやりのある次世代のための変革者になる

これからもFPのコミュニティーが、生徒たちが、家族が、多くの人たちのインスピレーションに!

今瀬博
Erin Stallings

これからのギフティッドの子育て

日本のギフティッド教育に関しては次の10年間は迷走期でしょう。

その迷走期、周りが右往左往したり、立ち止まっている中で、あなたはどういった行動を選択しますか。

ギフティッドにとってこの教育ラベルはずっと必要なものではありません。

雰囲気は霧のようなもの、子育てを見極める時に「最適なもの」が見えなくなる。

雰囲気で子育てをしているのであれば、子供に最適な機会は提供できないでしょう。

「そうやって周りもやっているので」「ギフティッドの子供たちにはそれが良いって聞いたんで」など、目の前にいる子のニーズを見極めるのではなく、周りの雰囲気での子育てをしていないだろうか。

ギフティッドの気質や特徴で似ているところがあったとしても、目の前にいるみなさんの子供は唯一無二であること。

Mutual Respect(相互の尊敬)があって初めて彼らとの教育が始まる。

1人の生徒のAwakening Excellenceに必要不可欠な要素

ここでリストしているものは、オプションではないです。ギフティッドの子育てに必要不可欠なものです。

心身ともに安心できる安全な環境

心身ともの健康をつくるウェルネス

成長過程中という状態の3年間

一番複雑になる思春期に、快適ゾーンの外にでていく機会

友達、親友ではない仲間たち

メンターとの関わり合い

内省的知能を育む取り組み

Authenticなアカデミックチャレンジ

彼らの根幹を築く感情知性教育

彼らの最適な学び方を学メタ認知教育

彼らの信条や信念を育むキャラクター教育

ソーシャルエモーショナルスキルを育む機会

生徒たちの成長を願うのではなく、大人たちが成長を魅せること

まだまだたくさんあります。

それでもあなた一人、家族だけで子育てをしますか?

「人生の素晴らしいことは快適ゾーンの外で起きている」

この概念。みなさんは聞いたことがあるでしょう。モットーにしている人たちもいるでしょう。

でも、それを自分の信条や信念の一部になっている人はどれくらいいるでしょうか。

それは、一緒に苦労や喜びが満載の成長を共にした仲間たち、先輩、後輩がいなくても、

そこで経験した自分のモノにした価値観、信念や信条、ボイスが彼らの背中を押し続けます。

その本人が本人を押し出し続ける価値観を一緒に経験することが全てです。

概念を価値観と作り変え、自分を作るものとする。

頭でっかちの子ではなく、信念や信条、自分にとってかけがえのない価値観を持つ子に育てる。

SELF-ADVOCATEができるように育てる

自分の成長に必要なサポートとチャレンジを声を大にしていえる。

親が一番の頑張りどきでしょう。色々な情報の中、色々なノイズに惑わされることなく、

目の前にいる子のニーズを見極めなくてはなりません。

なので、何かギフティッド教育を提供されるのを「待つ」のであれば、あなたの子育ては後手後手となることでしょう。

また、ギフティッド教育と称し、あなたの子供が受けられたものが、まったく自分の子のニーズを満たすものではなかったら、その後はどうしますか?

既存の物にラベルを張り替えて提供されただけのものかもしれません。

いわゆる一般的な子育てが通用しない。

「え?だってまだ、ウチの子は5歳だから、まだ大丈夫なのでは?」と思うかもしれませんが、

しかし、その5歳児は必要な教育が必要な時期にあるということです。必要とする経験があります。

チャレンジする必要があるから「見極める」

なので、年齢は関係ありません。

当たり前の話ですが、もう一度。

誰でも、どの教育機関でもギフティッドを「対象」にできます。

でも、ギフティッドにとって最適な「教育」ができるわけではありません。

「ギフティッドの子供たちにギフティッド教育が必要」というのは半分当たっていて、半分はずれです。確かにギフティッド教育が必要かもしれませんが、必要なのは、その生徒の成長にとって必要な教育、成長においての安全な環境が必要ということです。アメリカにおいてのギフティッド教育・ギフティッドプログラムもピンキリです。質の良いものもあれば、悪いのもあります。当然のことです。

なので、その「ギフティッド」という教育ラベルに騙されないということ。ラベルにこだわらないこと。こだわるのは、自分の子供にとってベストな成長の環境、成長に必要な機会、それを一緒にしている人たちです。

保護者は、才能や能力でのマウントの取り合い、IQスコアでのマウントの取り合いをしていないでしょうか。また、悩みの共有だけで終わっていないでしょうか。ギフティッドを「理解するだけ」「理解してもらうだけ」で終わっていないでしょうか。理解するのは、あくまでも、彼らをチャレンジするためです。挑戦するためです。もし、「理解してもらいたい」という気持ちがあるのであれば、あなたが求めているものは、もしかしたら、Accomodation特別配慮かもしれません。 

彼らが必要なのは、挑戦、そして、その挑戦をしていくのに必要なCoping Mechanism(対応するメカニズム)でしょう。

そして、あなたにとってWELLNESS(心身ともの健康)は必要不可欠なもの。

どうやって心身ともの健康を作りながら、子育てをしていますか。

ギフティッドの子供たちは、必要な時期に必要なことを経験したら、その教育ラベルは剥がれます。

親はその経験を提供しないのであれば、そもそもこの教育ラベルをつけるべきではありません。

後はどんな道でも歩んでいけばいい。その時には、彼らは自分をの魅力を世界に魅せるためにSelf-Advocateができていることでしょう。たくさんの人たちを関わりあいながら、自分のミッションを達成するために必要な機会やサポートを声に出しているでしょう。

周りのノイズを聞かず 自分のボイス(信条や信念)に耳を傾ける。

ギフティッドの子育てに必要なのは、あなたのボイス(信条や信念)です。

「Brace for impact – 衝撃に備えて」- 思春期

「Brace for impact – 衝撃に備えて」

思春期は大変!

理不尽な時期にいる子供たちも大変!

親も大変。

鉄則は同じジェットコースターにのらないこと。

子供の状況で一喜一憂しないこと。

と言いながらも、「Embrace it – ありのままを受け入れて、2度こない思春期を楽しんで!」とも伝えたい。

ホルモンのバランスが崩れるこの時期の子たちの気持ちはアップダウンが激しいです。

そして、親の更年期障害と子供の思春期が重なるのも、より大変さが増します。

何かうまくいかない。今までのセオリーが通用しない。今までうっすらのラインでもなんだかんだ言うことを聞いていた子が、言うことを聞かなくなる時期です。親は大切にしていることに関してはしっかりとライン引きをしてあげること。でも、そのラインに関して、疑問を持ち、押し返してくるのがこの時期です。

とにかく、彼らは大変な時期を過ごしているんです。

理解してくれる人は誰一人いないだろうと感じる時期です。でも、多くの彼らが持つ悩みは、将来の不安であったり、進学などの不安、友人関係の悩みなど、彼らが集まって話してみると、8割以上は共通する悩みなんです。ただ、「誰もわかってくれないだろう」という思いが、「自分しか抱えていない悩み」と捉えてしまいます。

ほとんどの思春期の本に関しては、「理解してあげる」というアプローチの本がほとんどです。「関わっている側の理解」も大切ですが、より大切なのは、「本人が自身を理解すること」に挑んであげることです。

本人が自意識過剰になった時こそ、目が外に向いていた時から、自分に向いた時、自分を知る経験をすることです。

自意識過剰になると周りの目が急に気になります。

どう思われているのか気になります。そういった気持ちが色々な行動の選択に影響していきます。

決して「自意識過剰=自分のことを理解している」ではありません。単に興味が自分に向いているだけです。

しかし、その興味というのは、今までの「知りたい!」「やってみたい!」というようなポジティブな興味ではなく、不安からくるものです。

自信のなさからくるものです。

「自分って誰なんだろう」と。周りと比べて、余計に「自分って何者でもない」と感じることも多い時期です。

私たちは思春期は黄金期にする時期と考えています。思春期を黄金期にするというコミットメント。

コミットメントは「自分との約束」です。できる限りのベストを尽くすこと。ベリーベストを尽くすこと。

脳の可塑性が高まる思春期。

脳はプラスチック。プラスチックはどのような形にでもなります。

どんな価値観、信条、信念で形作られていますか?

価値観で自分を築いていこう。

思春期の人生経験は、子どもたちの人生の価値観、自分の存在価値を劇的に変化させる事ができる可能性に満ちた時期です。

思春期は人生の中でも一番大変な時期だけど、成長においてはかけがえのない時期です。

窓にかすかに映る自分の姿ばかり見る生徒に、窓の外に広がる世界を見せて、その世界とつなげていくのも思春期です。

思春期は自己意識が高くなります。

しかし、自意識が高いからといって自分をよく知っているわけではないです。そして、「自分のことは自分が一番知っている」と子どもたちは勘違いします。しかし、自分が周りにどう映っているのか、どう思われているのかを気にします。自分はどんな人なのかと自分に目が向いていく時期です。

そんな時期だからこそ物事を学ぶことやスキルを学ぶ事ではなく、自分を知る経験が必要です。これからの人生で長い付き合いをしていく自分を知ることです。学校以外、家以外での自分に出会っていくこと。旅に出ること。

思春期は魔法が効く時期なんです!

中1から高2の5年間が黄金期の枠になることでしょう。体格にもよります。環境にもよりますが、この時期の3年間だと思っています。

まだ出会っていない、新しい自分の領域に足を踏み入れていくことに、自身にチャンスを与えられる時期です。快適ゾーンの外での経験を単発ではなく、継続し続けている子は思春期を黄金期にしていくことでしょう。ここでのキーワードは継続していくことで、快適ゾーンの外に出ていくことを当たり前にしていくことです。

「概念」を経験を通して人生において大切な「自分だけの価値あるもの」にする

「大切なんだよ」と、子どもが経験しそびれた価値を僕らが前に周り、手をひっぱって伝え続けるのか。

それとも、子どもたちなりにその大切さを経験し、自分の手で自分の背中を押していけるようになりたいのか。それは、この黄金期に経験したことが大きく影響していくことでしょう。

例えば、「快適ゾーンの外に出る」ことの大切さは言葉で読んで頭で理解するものではありません。

快適ゾーンの広さはそれぞれ。だから、それぞれの経験を通して、「自分だけの価値のあるもの」にすること。これを体に身に染みていくことが、価値観が自分を築いていくこととなります。

よく、小4や小5くらいで「思春期かもしれません」と

聞きますが、思春期ではなく、反抗期であったりするだけです。思春期はもっと先です。

言葉数が減る

イライラしている

ムードスイングがある

急に寝癖を気にしはじめる

髪の毛の流れを気にしはじめる

鏡を持って歩く

大きな窓に映り込む自分を見る

色々なところに体をぶつけはじめる

匂いが変わる

親とすることを嫌う

親と外で歩くのは恥ずかしい

思春期と一括りにされるのは嫌がりながらも、孤独は怖がる時期

彼らはほっといてもらいたい。でも 同時に、見ていてもらいたい。

とっても混沌とした理不尽な時期。

「周りと違う」ことで、いわゆる「自信」を持つ時期です。

髪型、服装、やっている趣味などなど。

でも、それは一時的な「自信」であり、その揺るぎない自信や、その自信から溢れるエネルギーは微々たるものです。

経験不足だけど、子どもたちはストレッチされているか。色々な方面に引き伸ばされているかは、多方面で活動しているかにも影響してきます。

「まだ何者でもない、だから、誰にでもなれる」

これは、子どもたちが感じることであって、僕ら大人が言葉で伝えるものではありません。

このような当たり前のようなことを伝える必要がある時期。

思春期は「すでに何者かである必要がある」と感じる時期です。

自分を定義しがち。自分の好き嫌いを決めがち。

自分をタイプ分けしがち。

その結果、想定内の自分に出会うだけで、意外な自分には会うことはできないでしょう。

普段の自分じゃない自分を見る機会。

自分が人生において大切にしていきたい価値観を経験から得る機会。

どんな人になりたいか、または、どんな人になれるかを感じられる機会。

そこで得た価値観は、揺るぎない自信につながっていきます。

知識は増えていくけど、信念や信条は?自分に関しての知識は圧倒的に少ない時期。

物事にチャレンジできないには

「子供に自信がないから」

「子供の自己肯定感が低いから」

旬を逃さない。

旬というのは、その子にとってどんな経験が必要か、どんな機会を欲しているか。

それは、決して子どもが「やりたい」ことではありません。

旬 =「やりたくなくても必要な経験」

教育は見極めの連続です。

お互いの変容ぶりに

「そうやって言ってくれると嬉しい」

「私って頑張ってるのかな」

「自信がない」

結果より過程。

何も続けられないと嘆いてはいるが、頭の中で完了させず、色々なことをココロミテルのか。

Who do you want to be? どんな人になりたい?

希望は持った方がいい。取り組めば、努力すれな、未来は、現状は変わっていきます。

何もしなくても状況は好転していくだろう。時間がたてば、できるようになっていくだろう。

というような「希望的観測」は持たない方がいいです。

それは、「希望的観測」の中に、努力や取り組みがないから、時間が過ぎてしまうだけ。

簡単に「大丈夫です」とは言えない時期です。

でも、状況は良くなくても、「取り組んでいるから大丈夫です」と言える時期です。

Work in progress – 成長過程中!

魅力はその子にしか持っていないもの。

FPの子どもたちはその魅力を引き出していく機会と関わり合いに溢れています。

それは旨味のようにじっくり出てくるものです。

周りと比べる必要はありません。

才能より、魅力。そもそもその生徒にしかない「らしさ」

成長は時間がかかるというのを僕らが知る必要があります。

自分の魅力を引き出していく。それを僕らが経験していかなければならない。

承認欲求が高まる中、認めてもらえる人を探すのではなく

自分が自分を認められるようにチャレンジしてくれる人に出会う。

プライスレスな経験から得る価値感。

その価値観が素晴らしさを開花させる。

子どもの手元に価値あるモノを残さず、自身が価値ある人だと心に感じる子ども時代にする。

黄金期にするコミットメント。

一番大変なのは、後手後手にまわる場合。

その手は大切な経験をした手。価値観をしっかりと握りしめている手です。

子供だけの成長願わず、僕ら大人も自身の成長をみせていく

アメリカサマーキャンプ1日目

FPアメリカサマーキャンプ 第1日目

飛行機は少し遅れての出発でした。
思った以上に短いフライト時間。
こんなに近いのに、こんなに簡単に来れるのに、この3年間はとても遠い場所になっていました。

サンフランシスコの空港にはエリンと息子が出迎えてくれました。
ホストファミリーも出迎えてくれました。

お店の店員の人以外はほとんどマスクをしていません。レストランの中もマスクをしている人はいなくて、あごにマスクをかけて食べている人もいなくて、本当に普段のサマーキャンプの夏の状態と変わりません。

今日も快晴、あっという間の3週間。1日1日FPの生徒たちとスタッフとの時間を楽しみたいと思います。今年はFPユニバースとFPワールドというテーマです。楽しみです!The Best Summer Camp Ever Campを目指して!