ヒロ先生の独り言

「Brace for impact – 衝撃に備えて」- 思春期

「Brace for impact – 衝撃に備えて」

思春期は大変!

理不尽な時期にいる子供たちも大変!

親も大変。

鉄則は同じジェットコースターにのらないこと。

子供の状況で一喜一憂しないこと。

と言いながらも、「Embrace it – ありのままを受け入れて、2度こない思春期を楽しんで!」とも伝えたい。

ホルモンのバランスが崩れるこの時期の子たちの気持ちはアップダウンが激しいです。

そして、親の更年期障害と子供の思春期が重なるのも、より大変さが増します。

何かうまくいかない。今までのセオリーが通用しない。今までうっすらのラインでもなんだかんだ言うことを聞いていた子が、言うことを聞かなくなる時期です。親は大切にしていることに関してはしっかりとライン引きをしてあげること。でも、そのラインに関して、疑問を持ち、押し返してくるのがこの時期です。

とにかく、彼らは大変な時期を過ごしているんです。

理解してくれる人は誰一人いないだろうと感じる時期です。でも、多くの彼らが持つ悩みは、将来の不安であったり、進学などの不安、友人関係の悩みなど、彼らが集まって話してみると、8割以上は共通する悩みなんです。ただ、「誰もわかってくれないだろう」という思いが、「自分しか抱えていない悩み」と捉えてしまいます。

ほとんどの思春期の本に関しては、「理解してあげる」というアプローチの本がほとんどです。「関わっている側の理解」も大切ですが、より大切なのは、「本人が自身を理解すること」に挑んであげることです。

本人が自意識過剰になった時こそ、目が外に向いていた時から、自分に向いた時、自分を知る経験をすることです。

自意識過剰になると周りの目が急に気になります。

どう思われているのか気になります。そういった気持ちが色々な行動の選択に影響していきます。

決して「自意識過剰=自分のことを理解している」ではありません。単に興味が自分に向いているだけです。

しかし、その興味というのは、今までの「知りたい!」「やってみたい!」というようなポジティブな興味ではなく、不安からくるものです。

自信のなさからくるものです。

「自分って誰なんだろう」と。周りと比べて、余計に「自分って何者でもない」と感じることも多い時期です。

私たちは思春期は黄金期にする時期と考えています。思春期を黄金期にするというコミットメント。

コミットメントは「自分との約束」です。できる限りのベストを尽くすこと。ベリーベストを尽くすこと。

脳の可塑性が高まる思春期。

脳はプラスチック。プラスチックはどのような形にでもなります。

どんな価値観、信条、信念で形作られていますか?

価値観で自分を築いていこう。

思春期の人生経験は、子どもたちの人生の価値観、自分の存在価値を劇的に変化させる事ができる可能性に満ちた時期です。

思春期は人生の中でも一番大変な時期だけど、成長においてはかけがえのない時期です。

窓にかすかに映る自分の姿ばかり見る生徒に、窓の外に広がる世界を見せて、その世界とつなげていくのも思春期です。

思春期は自己意識が高くなります。

しかし、自意識が高いからといって自分をよく知っているわけではないです。そして、「自分のことは自分が一番知っている」と子どもたちは勘違いします。しかし、自分が周りにどう映っているのか、どう思われているのかを気にします。自分はどんな人なのかと自分に目が向いていく時期です。

そんな時期だからこそ物事を学ぶことやスキルを学ぶ事ではなく、自分を知る経験が必要です。これからの人生で長い付き合いをしていく自分を知ることです。学校以外、家以外での自分に出会っていくこと。旅に出ること。

思春期は魔法が効く時期なんです!

中1から高2の5年間が黄金期の枠になることでしょう。体格にもよります。環境にもよりますが、この時期の3年間だと思っています。

まだ出会っていない、新しい自分の領域に足を踏み入れていくことに、自身にチャンスを与えられる時期です。快適ゾーンの外での経験を単発ではなく、継続し続けている子は思春期を黄金期にしていくことでしょう。ここでのキーワードは継続していくことで、快適ゾーンの外に出ていくことを当たり前にしていくことです。

「概念」を経験を通して人生において大切な「自分だけの価値あるもの」にする

「大切なんだよ」と、子どもが経験しそびれた価値を僕らが前に周り、手をひっぱって伝え続けるのか。

それとも、子どもたちなりにその大切さを経験し、自分の手で自分の背中を押していけるようになりたいのか。それは、この黄金期に経験したことが大きく影響していくことでしょう。

例えば、「快適ゾーンの外に出る」ことの大切さは言葉で読んで頭で理解するものではありません。

快適ゾーンの広さはそれぞれ。だから、それぞれの経験を通して、「自分だけの価値のあるもの」にすること。これを体に身に染みていくことが、価値観が自分を築いていくこととなります。

よく、小4や小5くらいで「思春期かもしれません」と

聞きますが、思春期ではなく、反抗期であったりするだけです。思春期はもっと先です。

言葉数が減る

イライラしている

ムードスイングがある

急に寝癖を気にしはじめる

髪の毛の流れを気にしはじめる

鏡を持って歩く

大きな窓に映り込む自分を見る

色々なところに体をぶつけはじめる

匂いが変わる

親とすることを嫌う

親と外で歩くのは恥ずかしい

思春期と一括りにされるのは嫌がりながらも、孤独は怖がる時期

彼らはほっといてもらいたい。でも 同時に、見ていてもらいたい。

とっても混沌とした理不尽な時期。

「周りと違う」ことで、いわゆる「自信」を持つ時期です。

髪型、服装、やっている趣味などなど。

でも、それは一時的な「自信」であり、その揺るぎない自信や、その自信から溢れるエネルギーは微々たるものです。

経験不足だけど、子どもたちはストレッチされているか。色々な方面に引き伸ばされているかは、多方面で活動しているかにも影響してきます。

「まだ何者でもない、だから、誰にでもなれる」

これは、子どもたちが感じることであって、僕ら大人が言葉で伝えるものではありません。

このような当たり前のようなことを伝える必要がある時期。

思春期は「すでに何者かである必要がある」と感じる時期です。

自分を定義しがち。自分の好き嫌いを決めがち。

自分をタイプ分けしがち。

その結果、想定内の自分に出会うだけで、意外な自分には会うことはできないでしょう。

普段の自分じゃない自分を見る機会。

自分が人生において大切にしていきたい価値観を経験から得る機会。

どんな人になりたいか、または、どんな人になれるかを感じられる機会。

そこで得た価値観は、揺るぎない自信につながっていきます。

知識は増えていくけど、信念や信条は?自分に関しての知識は圧倒的に少ない時期。

物事にチャレンジできないには

「子供に自信がないから」

「子供の自己肯定感が低いから」

旬を逃さない。

旬というのは、その子にとってどんな経験が必要か、どんな機会を欲しているか。

それは、決して子どもが「やりたい」ことではありません。

旬 =「やりたくなくても必要な経験」

教育は見極めの連続です。

お互いの変容ぶりに

「そうやって言ってくれると嬉しい」

「私って頑張ってるのかな」

「自信がない」

結果より過程。

何も続けられないと嘆いてはいるが、頭の中で完了させず、色々なことをココロミテルのか。

Who do you want to be? どんな人になりたい?

希望は持った方がいい。取り組めば、努力すれな、未来は、現状は変わっていきます。

何もしなくても状況は好転していくだろう。時間がたてば、できるようになっていくだろう。

というような「希望的観測」は持たない方がいいです。

それは、「希望的観測」の中に、努力や取り組みがないから、時間が過ぎてしまうだけ。

簡単に「大丈夫です」とは言えない時期です。

でも、状況は良くなくても、「取り組んでいるから大丈夫です」と言える時期です。

Work in progress – 成長過程中!

魅力はその子にしか持っていないもの。

FPの子どもたちはその魅力を引き出していく機会と関わり合いに溢れています。

それは旨味のようにじっくり出てくるものです。

周りと比べる必要はありません。

才能より、魅力。そもそもその生徒にしかない「らしさ」

成長は時間がかかるというのを僕らが知る必要があります。

自分の魅力を引き出していく。それを僕らが経験していかなければならない。

承認欲求が高まる中、認めてもらえる人を探すのではなく

自分が自分を認められるようにチャレンジしてくれる人に出会う。

プライスレスな経験から得る価値感。

その価値観が素晴らしさを開花させる。

子どもの手元に価値あるモノを残さず、自身が価値ある人だと心に感じる子ども時代にする。

黄金期にするコミットメント。

一番大変なのは、後手後手にまわる場合。

その手は大切な経験をした手。価値観をしっかりと握りしめている手です。

子供だけの成長願わず、僕ら大人も自身の成長をみせていく

アメリカサマーキャンプ1日目

FPアメリカサマーキャンプ 第1日目

飛行機は少し遅れての出発でした。
思った以上に短いフライト時間。
こんなに近いのに、こんなに簡単に来れるのに、この3年間はとても遠い場所になっていました。

サンフランシスコの空港にはエリンと息子が出迎えてくれました。
ホストファミリーも出迎えてくれました。

お店の店員の人以外はほとんどマスクをしていません。レストランの中もマスクをしている人はいなくて、あごにマスクをかけて食べている人もいなくて、本当に普段のサマーキャンプの夏の状態と変わりません。

今日も快晴、あっという間の3週間。1日1日FPの生徒たちとスタッフとの時間を楽しみたいと思います。今年はFPユニバースとFPワールドというテーマです。楽しみです!The Best Summer Camp Ever Campを目指して!

子育てを豊かにする教育のお話:教育の機会を決めるのに、子供本人に任せなかった場合、どうなるでしょうか。

教育の機会を決めるのに、子供本人に任せなかった場合、どうなるでしょうか。
子供たちは意外なことばかりに出会います!

その中には、本人も知らなかった本人自身の以外な魅力も含まれています!

「自分で決めたことは自主的にやるのでは?」という思いがありませんか。

子供たちが自分で決めても、こちらが想像していたような自主的には取り組まない場合があります。

「本人が決めても、思ったより自主的にはやらず、結局はケツを叩く状態なんです」というようなことを聞くことがあります。

そうなると、こちらの最終的なアドバイスは、「自分で決めたことでしょ」くらいになります。

私たち大人も、自分で決めたことで自主的にできないこと、また継続できないことたくさんありますよね。

禁酒、禁煙、禁甘いもの的な。やめなくてもならないもの。

または、逆にやるもの。歩いたり、ジョギングしたり、健康に「最低週に1回は」的なものですよね。

どうやら、決めることと、継続して取り組むことはまったく異なることのようです。

本人に任せる時、子供の心身の状態が良い時でない時があります。

そして、子供の心身の状態が悪い時に「本人に任せる」「本人の人生」だからと、教育の機会の選択を本人に任せるのは果たして、子供たちにとってベストなのでしょうか。

まだまだ必要なサポートやチャレンジが必要な子供たちです。

このまだ、未完全な、何者でもない子供たちに教育の選択を一任しても良いのでしょうか。

家族会議を開き、子供の意見も聞きつつも、最終的な判断は親がした方が良いと思います。でも、それは、いつまで?義務教育期間の間で良いと思います。

大切なのは、「子ども本人が選択する」ことでも、こちらから見て「最善な選択を選ぶ」ことでもありません。

一番大切なのは、「最善な選択ができる心身の状態」に子供たち自身でなれるようにサポートしてあげることです。

それは、きっと感情知性が効いている状態です。エンパワーメントを感じている状態です。

自分にチャンスを与えることができ、まだ、足を踏み入れていない領域に一歩を出せる状態です。

辛いこともきっと糧になることだろうとすでに経験済みであり、そういった機会に手をあげられる状態です。 

Growth Mindset – 成長のマインドセットの状態です。

子供たちが物事を決める時、何を基準にしているでしょうか。

自分の快適ゾーンでしょうか。できることでしょうか。

楽なことでしょうか。想像できる範囲内のことでしょうか。

それでは、子供が感情知性を育んでいる最中はどうしたら良いか。

それは、大きな教育の機会の決断を本人に任せない。

教育の機会を子供本人任せで決めないとどうなるか。

子供たちは意外なことばかりに出会います。

その中には、本人も知らなかった本人自身の以外な魅力も含まれています。

私たちは、みんなWork in Progress – 成長過程中 

子育てを豊かにする教育のお話:生徒たちはエンパワメントを感じているみたいです。 「EMPOWERING KIDS」

生徒たちはエンパワメントを感じているみたいです。
「EMPOWERING KIDS」


「エンパワメント!」 先日、本屋をブラブラしていると、やたら目に飛び込んでくるのは「~活」そして「~力」という文字。最近、この手のタイトルの本がズラっと並んでいます。


これから成長していく子供たちは、社会や学校からどんな活動や力を要求されるのでしょうか。果たして、そういった活動や力は必要なのでしょうか。


私が子供たちに必要と考えているのは「エンパワメント」 です。ちなみに日本語では「湧活」と言います。「活」 がついてしまいました!!!! でも、上記のいわゆる 「活動」とは違うので、ややこしくならないようにエンパワメントと言いたいと思います。


辞書で引くと、 エンパワメント(Empowerment、湧活)とは一般的には、個人や集団が自らの生活への統御感を獲得し、 組織的、社会的、構造に外郭的な影響を与えるようになること、人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き出させることと定義される。


エンパワメントは色々な分野で使われ、ビジネスや社会運動に関しても使用されます。
私たちは以下のように教育分野で使用しています。


「エンパワメントとは、物事を子供たちが選択し、なおかつ、その失敗体験や成功体験も成長体験と感じ、 「俺すごい」「私できる」など自己肯定を感じる気持ち」

Empowering をする時の3つのルール
ルール1:「選択肢は子供たちと一緒に考えるものであって、提供しない」 ルール2:「選択するのはあくまでも子供」 ルール3:「どんな結果でも、ポジティブな所に光をあてる」


例えば、キャンプに行ったとします。効率を考え、 子供の年齢や体の大きさ、そして、経験を考慮して班に分けます。そして、「A班はテント立てて、それでB班は夕食の準備。はい、頑張ろう!」と声をかけ、協力して、準備をします。テントも設置完了、そして、 夕食の準備もできました。「できた。素晴らしい!」 と子供たちを褒める。子供たちも「できた」と。


一方、「Empowering kids」を意識してキャンプをします。「今から、テント張ったり、夕食の準備をしたりします。他にもしなくてはならない事に気がついたら言ってください」班決めはしません。子供たちの意見を尊重します。「私は火を起こしてみたい。」「僕はテントを張りたい。」中にはそれらをやった事のない子供たちがいるかもしれませんので、時間がかかるかもしれません。ヘッドライトをつけて、暗闇の中、まだまだ時間がかかります。


ゴールが「Empowering kids」であった場合、効率性は二の次です。できあがったテントを見て、「できた!」夕食も「できた!」と子供たちは喜びます。「次はなに?」「他に何かすることある?」と話します。しかし、 効率を優先して、Empowering Kidsを二の次にした場合、「できた」と子供たちが発言しても、多くは報告の「できたよ」が多いです。そして、「次は何?」と言う子は少ないでしょう。何か頼まれる前にどこかへ行ってしまうでしょう。


このエンパワメントは普段の生活にも流れ込んでいきます。自分ができること、できそうな自分が存在することに気がつき、突進していくでしょう。
子供たちが自尊心や自信を育むためにはこのエンパワメントは必要不可欠です。
What’s next?

Out of the box thinking – 型にはまらない考え方

アメリカ出発まで残り1週間、エリンとたくさんの問題解決をしなくてはなりません。

問題解決が必要な時、

アイデアに関して、やれること、想像できることは箱の中の思考であり、

問題は解決できないかもしれません。

でも、

「それ絶対無理じゃないかな」

「まったく想像できない」

そういった事を思った時がチャンス。

そう思ったら、箱の縁まできています。

でも、そこまでは誰もが立てるエリアです。

「それ絶対無理じゃないかな」

「まったく想像できない」

のままでいたら、きっと箱の中の思考でしょう。

もし、その絶対無理というものに、想像できないものを疑いながらでもいいから

解決方法の一つとしてやってみると、意外に上手くいくかもしれません。

そして、こう感じることでしょう。

「問題が起こってよかった。なぜなら、より良いやり方が見つかった。そもそも、なんで、このやり方で最初からやらなかったんだろう」と。

そして、こう感じることでしょう。

「なんて頭がガチガチになっているんだ」と。

思考のコリがあると、新しい価値や視点なんて得ることはできません。

まずは、冷や汗をかいて、思考のコリをほぐしていく。

夏は汗だけではなく、冷や汗もかいていきましょう。

大人も成長過程中!

FPコミュニティーの保護者のメンバーたちとこの夏に西穂高岳からジャンダルムを通り、奥穂高への縦走へのチャレンジのトレーニングのために裏妙義に行ってきました。

天気は最高!1年に何度もこんな天気の日は登山日にあたらないでしょうというくらい空は青く、暑くもなく、風もなく、清々しい日でした。
最初の2時間の急登で息が上がり、日頃の運動不足がわかります。高度への恐怖、鎖場の技術など、見たことがあっても、やってみないと、思ったように自分の体が動かないことも知ります。

チムニーという狭い幅の箇所を20mほど下りなくてはなりませんが、上からビレイをして、そして、皆さんもセルフをチェーンにかけて、下りていきますが、みんなでチムニーを攻略できたことが私にとって1日のハイライトでした。

僕らが学び直さないとならないのは、「できるようになる」という成長過程です。それは、きっと同じように「できるようになる」ために取り組んでいる子供たちとの関わり合いに大きく影響することでしょう。僕らも一緒です。いくら登山をyoutubeで見たって、難しい箇所を頭に入れたって、できるようにはなりません。「知る」=「できる」ではありません。「取り組めば、できるようになる」という成長マインド思考は、どんな逆境においても、道を切り開いていけます。

現在の体力面だけではなく、技術面も確認ができる日でした。自分へのフィードバックはプライスレス。

「準備なくやれました」という結果重視より、「取り組んでやることができました」はプロセス重視。ジャンダルムに向けて、まだまだレベルアップ、スキルアップ!

FPアウトドアEDUCATION@しまなみ海道の振り返り

キッチンカーを生徒たちと押しながら、しまなみ海道を渡ってきました。

FP WE BUILD 2022

Build..

キッチンカーを作りましたが、作ったのはそれだけではありませんでした。

初めての冒険に出た生徒は、たくさんの自信を育みました。

みんなで力を合わせて成し遂げる機会を作りました。新学期、新学年、自分と向き合う機会を作ってくれました。

たくさんの問題解決の機会を作ってくれました。自分を知る機会、自分と関わる機会はプライスレスです。

肌寒い日も続きましたが、スタートとゴール日は晴天に恵まれ、桜も満開で、とっても思い出深い冒険となりました。

出発して数日後、私はキッチンカーを押す生徒たちを見ながらこんな事を思いました。

「人生において、みんな、キッチンカーと一人きりの状態ってあるんだろうな。実はその状態であるということを知らないのかもしれない。知っていても、どうしたら良いのかわからないのかもしれない。」

一人でキッチンカーを引っ張っぱって、進む方向性は決められるかもしれないけど、大きくは動かすことはできない。一人で押してみても前は見えず、どこに向かうかわからない。タイヤは壊れ、壊れて動かなくなるまで進むことはできるが、それはあまりにも無計画だろう。引っ張っても無理、押しても無理。進めるのは数十メートルだろう。

どうにかしたいのであれば、周りに頼るしかない。

前にすすみたいのであれば、周りにAsk for a helpするしかない。

自分一人だけでは何ともならない。

参加した生徒たちはきっと同じ意見だと思う。

「一人では無理。」

でも、実際はキッチンカーと一人っきりという似たような状態でも「一人で」何とかしようとしているのではないか。

どのような場合でも、周りに一緒に押してくれる人、一緒に引っ張ってくれる人、一緒に旅を楽しんでくれる人がいることを知っていて欲しい。Ask for a help

「一人では無理かもしれないけど、誰かと、仲間たちとならできる」ことを経験することができたことでしょう。

時にはお互いの手をつなぎ、背中を押し、そして、応援し合う。それは、新年度が始まり、生徒たちは各自それぞれチャレンジすることがあるでしょう。また、取り組みがあることでしょう。それらもきっと周りにAsk for a helpしたら、見られる景色が大きく変わることでしょう。

キッチンカーとの旅は色々な喜びを与えてくれました。桜の下や、海辺、トンネルの中、素敵な場所を選んで温かいご飯を食べることができます。そういった中で、ウェルネスを実践してみる。食べるものに意識を向けたり、休息をとることに意識を向けたり、仲間たちと寝食を共にし、素敵な休憩場所を見つけ、食事を分かち合い、野宿をきめる旅は、今までに経験したことがない旅となりました。

想定外だったのが、キッチンカーが初日で故障してしまうということだったと思います。塩ビのフレームや、板など、そういったところで修理が必要なのは事前に予想はしていましたが、キッチンカーの前タイヤ2つが、出発した日の夕方までに壊れ、早くも問題解決の機会がやってきました。お互いへの応援もそうですが、キッチンカーへの応援が大きかったかもしれません。

「しまなみの青いタイヤ」

初日のランチでキッチンカーをオープン!因島大橋を渡る前で、丁度、腹ごしらえが必要でした。周りにはサイクリスト達がいますが、キッチンカーのブルーシートの裏で何が起きているかも想像がつかないことでしょう。

桜を見ながらの焼きうどんは最高でした。そして、準備万端で出発した時、左前輪からガタガタという音が聞こえ、足をひきずるようなガタン、ガタンと前進するたびに嫌な音が聞こえてきました。

キッチンカーの扱い方がよくありませんでした。歩道の段差は乗り越えられないと話しても、手で前側を持ち上げようとせず、勢いをつけて乗り越えようとさせ、1回目の大きなダメージがありました。異変に気がついたのは、2回目です。大きなセカンドインパクトで、完全に左前輪が右前輪に比べて奥に入ってしまいました。このキッチンカーが動かなくなった時点でキッチンカーとはもう旅はできないという瞬間が驚いたことに出発して4時間で来てしまいました。

キッチンカーを倒して状態をチェックします。手では全く曲げ直すこともできず、前と後ろを逆にして進むことができないかなど模索しました。最終的には結束バンドで前進の形で固定しました。

負担を減らすために、キッチンカーに載せている荷物を僕らのバックパックに移し、それは生徒たちにとって大きな負荷となりました。そして、因島大橋を渡り終え、今晩の野宿スポットに向かっている時、今度は右のタイヤからノイズが発生し、ベアリングが内部で破損していることがわかりました。不安な気持ちで、進んでいると、ラッキーなことにホームセンターが見えてきました。生徒たちは、完全に壊れる前に問題解決をするということでした。

今回、シンデレラフィットという言葉を使い、キッチンカーを制作してきましたが、この青いタイヤこそがシンデレラフィットとなりました。結束バンドでフレームに縛り付けただけで、前輪との高さが同じとなりました。キッチンカーは息を吹き返しました。具合の悪い前輪を大きくサポートしてくれる存在となりました。僕らの旅は、この青いタイヤにかかっていました。

「しまなみの青いタイヤはどんなシンボルになりましたか。その理由は」

「青いタイヤは復活と改善のシンボルになった。何故ならキッチンカーの前輪が壊れた時に青いタイヤで復活し、さらに小回りがきくようになったから。壊れても復活して、間違っていたところを改善することを意味するシンボルになった。」

「青いタイヤは自分にとって支えのシンボルである。もし、僕が青いタイヤの旗が見たとしたら僕はこう思うだろう。「あんなにキッチンカーの車輪がボロボロだったのに、青いタイヤを付けたら、キッチンカーとゴールできた。同じようにどんなに辛くてボロボロであろうと、青いタイヤを自分に付けたら、最後までゴールできる」と。」

「青いタイヤは、自分にとって再生のシンボルだ。あのキッチンカーは一度壊れたが、青いタイヤを付けてからは、再び安定して動かすことができた。逆に言えば、あの青いタイヤを付けていなかったら、ゴール出来なかったかもしれない。」

「僕にとって青いタイヤは、壊れた時こそ頑張る、というシンボルになった。理由はどんな物も壊れる時は壊れるから。 」

「僕にとって青いタイヤは運が奇跡を起こすシンボルだ。何故ならキッチンカーが壊れたとき、自分が良いのかどうかわからないけど成功したから。」

「自分にとっての青いタイヤは復活のシンボルです。なぜかというとみんなの心が折れたときに青いタイヤがみんなの心を復活したからです。」

Whatever it takes. 何がなんでも。そんな力強さを持ってこれから進んでいけることでしょう。

たくさんの人に頼り、たくさんの人に頼られる人になってもらいたい。

冒険は続く。

ギフティッド教育:同じ馬の絵を描く子たち

同じ馬の絵を描く?

例えば、馬の絵を描かせたら、プロ並の腕前の生徒がいるとします。すると、その生徒の絵の才能は周りから賞賛されます。結果的に、その生徒は賞賛されたい為に、同じ馬の絵を描きます。すると、その生徒は馬の絵以外は描かなくなります。それは恐怖だからです。他の事をしてもし上手くできなかったら、どうしようかと考えてしまします。だから、自分が上手にできる事だけをしてしまうので、「快適ゾーン」が広がっていきません。そういった完璧主義者のギフティッドの子供達もいます。


「鏡でなく、窓を見せる」大人は一歩下がってついていく。

子供達は情熱を持っています。
大人は子供達が情熱を持って何かに取り組んでいる時、何をしたら良いのでしょうか。それは「鏡でなく、窓を見させる」事です。

その情熱を通して、どんどん世界を広げてあげる事です。

しかし、ここで大切なのは決して、その情熱を横取りしてはいけません。

あくまでも子供の情熱であって、みなさんの情熱ではありません」

例えばこういった事はないでしょうか。子供がギターが好きで、弾いています。

よく聞くと意外と上手だったりします。すると、大人は「この子には才能があるのではないか!」と喜びます。すると、大人が率先してギターのレッスンを探してきたりします。ギターの個人レッスンの先生なども手配したりしてしまいます。クラシックのコンサートなども見つけ、連れて行ったりします。すると、残念な事に、大人の方が燃えてしまって、子供の情熱は冷めていきます。

理由はいつのまにか子供の情熱が親が横取りしているからです。
情熱ある子供に対して、与えられるものは一つです。
それは電話帳です。(ちょっと時代錯誤ですが)

自分で電話をかけさせて、どこでレッスンが受けられるかとかを調べさせます。

本当に情熱があればその情熱を止める物は何もありません。ギターレッスンの教室に自ら交渉に行かせます。要するに子供達が情熱を追求して行く上であくまでも彼ら自らが道を開いていけるように協力できるサポーターになれば良いのです。

体に汗をかき、脳に汗をかき、心に汗をかいて快適ゾーンを広げる。
それは英語で”Expand your Comfort Zone”というフレーズです。

直訳すると、「快適なゾーンを広げる」
すなわち、「新しい物事にチャレンジして自分の得意分野を増やせ」という事です。
得意分野を広げる為には新しい事にチャレンジするしかありません。快適なゾーンを広げるためには3つのチャレンジを常にしなくてはなりません。

一つ目は身体的チャレンジです。これは、マラソンしたり、ヨガしたり、空手をしたり、水泳したり、日々、習得を目指して精進します。

二つ目は教育的チャレンジです。
簡単な事ばかりしていないか。得意な科目だけ勉強していないか。勉強ばかりでなく、良いコミュニティーメンバーになれるように自分をチャレンジしているかなどです。
三つ目は感情的チャレンジです。

どのチャレンジも大切ですが、思春期の子供達はクラスで浮きたくないです。友達と衝突したくないです。問題があれば関わりたくないです。その中で、はっきりとクラス内でモヤモヤしている自分の気持ちを共有できたり、友達の目を見てしっかり正直な意見が言えたり、問題に関わって解決していくようにチャレンジします。

それぞれの分野で体に汗をかき、脳に汗をかき、心にあせをかかないとなりません。「快適なゾーンを広げろ!」このフレーズはよく子供達を鼓舞する為に使います。

“Are you still painting the same horse?」「まだ同じ馬の絵を描いているの?」

ギフティッド教育:NOT YETというとっても大切な概念

新年、新学期、新しい生活のリズム、慣れるものもあれば、取り組まなくてはならないこともあります。

子どもたちが取り組む時、私は一つだけ質問します。

それは、「みなさんは準備はできていますか」ということです。

取り組むことにコミットするのは、子どもたちだけではなく、私たちもです。

実際は、私たちのコミットメントの方が大変なのかもしれません。

そもそも、取り組まないとならない物事は、生徒たちにとっては、”NOT YET まだ…できていない”のものばかり。

でも、このNOT YETという概念はとっても大切な概念です。

「今はできていないけど、取り組めばできるようになる」ということです。

この概念は経験によって、大切な価値に変わっていきます。

でも、生徒たちが取り組んでいる時、やっぱり目につきます。

「おろそかにしている」

「だらけている」

「コミットメントが足りない」

「「やる」って言った言葉はどこいった?」と感じるかもしれません。

生徒たちは「やる」と決めても、「実行していくスキル」が伴っているわけではありません。

必ずしも、「取り組む=できていく」わけではありません。

できる日もあれば、できない日もあります。

今日できたからといって、明日も必ずできているわけではありません。

僕らの目線を「できている」「できていない」ところに向けず、「取り組んでいるか」「取り組んでいないか」に目を向け、できる限り「取り組んでいる姿にイイネ」の応援を送りましょう。それは、生徒たちにもその「プロセス重視」を大切だということを教えてあげましょう。

子どもたちが取り組むことに、あえて親は何をするか。あえて何をしないか。明確にしておくこと。何を言うか、何を言わないか。明確にしておくこと。

目につくと、指摘しがちです。そして、その指摘は口論に発展することもあります。

どんなに口論が激しくなったとしても、

「キラーステートメント」は絶対に言わないというコミットメント

「キラーステートメント」とは、

相手を傷つける言葉、取り返しのつかない言葉、後で後悔する言葉です。

例えば、学習面に取り組むとしたら、

「だから、勉強しておけばよかったでしょ」

「だから、小学校に行けばよかったでしょ」

「どうせ続かないでしょ」

「どうせやらないでしょ」

「バカなんだから」

「もっとできる子だと思った」

キラーステートメントはたくさんあります。

以上のようなキラーステートメントは生徒たちにとっては傷つくだけではなく、お父さんもお母さんもそう思っているんだと感じてしまいます。

もしかしたら、本人自身も思っていることに対して、やっぱりそうなんだと確実なものとしてしまいます。

そして、キラーステートメントは、生徒たちが「できない理由」「やらない理由」としてしまいます。

なので、

キラーステートメント」は絶対に言わないというコミットメント。

しない変わりにすること。

それは、

E-ステートメントのEはEncouragementのEです。

応援の言葉を言うコミットメント

「頑張ってるね」

「やってるね」

「取り組んでるね」

そして、「褒めて育てる」のではなく、子どもが自身に「イイネ!」を出す。

その言葉を親はエコーして増幅してあげましょう。

「頑張っているね」は、「頑張って」という一度の応援だけではなく、

「頑張りを見ている」ということを伝える言葉です。

E-ステートメントは言われれている側だけではなく、言っている側も気持ちが良いものです。

結果ではなく、取り組んでいることに「イイネ」

タイムラインは?まず2週間です。

E-ステートメントにコミットメント。

素敵な言葉で溢れる2週間にしてください。

そしてGWは振り返りとお祝い!

できているか、できていないかに目がいくと、私たちは、

「何度言ってもできないんです」

「何度言ってもわからないんです」

子どもたちは Executive Functioning Skills がそもそも備わっていません。

これは、実行機能スキルといって、タイムマネージメントだったり、段取りだったり、

準備だったり、整理整頓だったり、いわゆる、生徒スキルに直結しているもの、

または学習に直結しているものです。

このスキルを学ぶには、中学で2年も3年もかかります。

でも、目的は実行機能スキルを上達させるのがゴールではなく、「Study Smart, not just hard – 一生懸命だけではなく、賢く学ぶ」ことを実践していくことです。

よく、小学校の時に成績がよくても、中学に進学してから、成績が下がったというケースがあります。それは、勉強が難しくなったのではなく、実行機能スキルがなく、生徒スキルがないからです。

クラスにいるだけで良い成績がとれる。特に勉強しなくても良い成績がとれる、または、宿題なども次の日などの提出などの小学校生活だと、そもそも実行機能スキルが必要とされていないのです。

しかし、中学になると、教科によって先生に教え方が変わり、宿題も翌日ではなく、数日先、数週間先のもの、そして、平行して部活などがあり、中間テスト、期末テストなど、出題範囲が広く、また、前日勉強すればどうにかなるものではありません。

実行機能スキルと生徒スキルを向上すれば、学習面も生活面も向上していきます。

できるかできないかといったら、はるかに何十年も生きている僕らの方ができることでしょう。

でも、日々、成長しているか否かといったら、もしかしたら、生徒たちの方が成長しているかもしれません。

子どもたちが取り組む時、私たちも、取り組む準備とコミットメントが必要です。

「みなさんは準備はできていますか」